2010 年ウェーサク 半田孝淳天台座主祝賀メッセージ

第七回 祝・国連ウェーサクの日 2010年仏教徒会議
祝賀メッセージ

半 田 孝 淳 第256世天台座主

本年5月に、タイ国バンコクにおいて第七回国連ウェーサクの日2010 年仏教徒会議と記念式典が開催されますことを心より御祝い申し上げます。

上座仏教の国々におかれましては、釈尊のご生誕、ご成道、ご入滅をインド歴第二月の第一満月の夜(陰暦五月)とされており、かねてよりウェーサクの日としてお祝いされ、記念してこられました。
その聖なる日を世界的に祝うことが、1999 年に国連総会で決議され、第一回の記念行事が2001年にニューヨークの国連本部で盛大に開催されたのであります。
その後、バンコクを中心にメインイベントが開催され続けておられますことは御同慶に堪えない次第でございます。

今回も、タイ王室が主催され、マハチュラロンコーン大学が企画されました今第七回ウェーサクの日記念式典に全世界の仏教徒が集い「世界の復興―仏教徒の見解」とのテーマのもとに叡智を結集されますことは、誠に意義深いものと存じます。

世界は、テロと対立によって混迷の度を深めていますが、釈尊の示された慈悲の心と、天台宗、比叡山を開かれた伝教大師の「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」という教えに依るならば、必ず世界平和が訪れるものと信じます。

今回の第七回国連ウェーサクの日2010 年仏教徒会議が、人々が共に手を携えて歩む世界を創造されるよう念願し、御祝いのメッセージといたします。