平成24年新春ごあいさつ  理事長 可児光永

明けましておめでとうございます。
みなさまにはお健やかに初春をお迎えのことと存じます。
旧年中は、皆様には本会のために、何かとご盡力賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。

昨年は3月11日にマグニチュード9.0の東日本大震災が発生し、未曾有の大惨事となりました。
平成23年10月11日現在、死者15,836名、行方不明者3,650人と報道されております。お亡くなりになりました皆様のご冥福をお祈りするとともに、早期の復興が行われ、被災された皆様には平安な日々の訪れの一日も早からんことをお祈りするところです。
当会においても救援物資を被災地の寺院に届け、また車両を提供するなど救援活動を致しました。今後も継続した活動の必要を感じております。

本会は前年に続き、5月12日から15日までタイのバンコクで行われたウェーサク祝祭とその関連の行事のため、多くの会員の皆様にご参加いただき、世界の仏教徒との交流に尽くしていただきました。感謝申し上げます。
殊に叡南会長には会議の期間中はもちろんその前後にもマハチュラロンコン大学の学長を始め、タイ国の仏教指導者との交わりを一層深められました。
その後もタイのマハチュラロンコン大学との交わりが一層深くなり、学長を始め、関係者には二度の来日交流があり、親密度を深めております。

世界連邦日本宗教委員会も昨年は11月29日に岡山市の黒住教本部において、第33回世界連邦平和促進全国宗教者岡山大会が「世界連邦運動の原点に立ち返って」を主要テーマに盛大に開催されました。
開催にご努力いただいた関係各位に厚く感謝申し上げるものです。

ハワイのパールハーバーにおける慰霊行事も、私どもの先達である葉上照澄大阿闍梨が始められた行事、事業であり、会員の多くの皆様と例年通り参加し、行事を執行致して参りました。

本会は皆様とともに
1、戦争は最大の暴力である。
2、核兵器を始め大量破壊兵器の廃絶をする。
3、テロリズムを宗教者の責務としてその根絶につとめる。
4、山川草木悉有仏性に故に地球のすべての生命を尊ぶ活動につとめる。
などの考えを心の中心におき、世界に仏教徒との交わりを深める活動などを通じて、世界連邦の樹立を目指す努力を続けたく存じます。
会員諸先生の一層のご指導をお願い申し上げ、本会の進展と諸先生のご健勝を祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成24年1月1日 理事長 可児光永