平成24年夏季ごあいさつ 会長 叡南覚範

暑中お見舞い申し上げます。

昨年の東日本大震災と福島原子力発電所の事故による災害からの復興が遅々として進まない中にあって、大変なご苦労を重ねておられる皆様方に心からお見舞い申し上げます。
気候の変動は時ならぬ竜巻器による被害を、又、例年にない早い台風の襲来による被害などをもたらしております。

目を外に向けますとギリシャの経済不安による世界経済不況への影響が心配され、シリアの政情不安は国連の安保理もお手上げの泥沼化の様相を呈しており、自然界、人間界共にますます不安定さを増幅しつつある様に思われます。
人間は謙虚になり、我欲をおさえて自然と共に生きると云う姿にならなければならないと思う次第です。


扨て、今年もタイ国で行われた仏陀の成道2600年記念第九回国連ウェーサク国際仏教徒会議にITRIの皆様と世界八十五カ国から参集した1800人の仏教徒と共に祝賀式典と会議に参加し、仏陀の成道と仏陀の実践的な教えが人類に対して、その生き方を変えるような深い影響を与えて来たことを認識して、世界中に平和と融和が広まってゆくよう努力し、限りない欲望、憎悪、無知という人間の本性を克服するよう、倦むことなく努力する。という主旨のバンコク宣言に署名いたしました。

世界が混沌としている今日、仏教精神を基調として、世界連邦運動の進展に、皆様と共に努力いたしたく、何卒よろしく一層のご指導とご協力をお願い申し上げます。

平成二十四年盛夏
会長 叡南覚範