平成25年新春ごあいさつ 会長 叡南覚範

新年明けましてお目出とうございます。


皆様におかれましてはご清祥にて新春をお迎えのことと存じます。


千年に一度、想定外という言葉で表現された東日本大震災と原発事故で被災された多くの方が三年目を迎えて、未だに苦難の日々を過ごしておられる事に心が痛みます。然し政権の交代が実現しましたら適切な施策により一日も早い復興が成ることを祈念いたします。


扨て昨年起こった尖閣や竹島の問題による、中国や韓国との摩擦は簡単には治まりそうにありません。外に目を向けますと、アメリカではオバマ大統領が再選され、中国では習近平政権が発足しました。これから世界の情勢がどう展開するのか注目されるところです。


第一次世界大戦が終わり、世界連盟が結成されようとした時、日本は「人種差別をしない」との条項を規約の中に入れるよう提案。投票の結果は賛成多数であったのにアメリカの全会一致にすべき、との反対により実現しませんでした。

然し大東亜戦争後、人種差別の否定により植民地であった殆どの国が独立し、現在の国際連合には百九十三ヶ国が加盟しており、正に日本の掲げた理想が実現したのであって、世界に誇る可き事であります。


扨て、今年も国連の決議による、お釈迦様を称えるウェーサクの日祝賀式典及び国際仏教徒会議がタイ国で開催されます。今や世界の国連加盟国の半数近い国から仏教徒が参集し釈尊の慈悲心に基づく平和の祈りと、平和への方策について議論されますことは世界連邦実現に向かっての大きな歩みであり、皆様方のご参加をおすすめ申し上げますと共に本会への一層のご支援とご協力を賜ります様、お願い申し上げます。


平成二十五年初春

会長 叡南覚範